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28 April

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01 June

電気を蓄えるダム




▲水を落とした上ダム(八汐ダム)









漏水箇所のボーリングサンプル(修復前)。コンクリートミルクを大量に入れてクラックを塞いだ






▲揚水前の下ダム(蛇尾川ダム)



東京電力塩原発電所視察。ここは上ダムから下ダムに水を落として発電、夜間の余剰電力を使って発電機のプロペラを逆回転させ下ダムの水を上ダムに揚げる揚水発電所だ。
数年前に上ダムが水漏れを起こしていることが発覚し、漏水防止工事をやってきたが、このほど完了した。
30年前に作った時は福島原発の夜間電力で揚水していたが、今は夜の間止めるわけにいかない火力発電の電気を使用する。
東電は昨年の最大出力が5000万kwh。太陽光発電は既に原発5基分を超える700万kwhが稼働中。今年3月末で倍以上の接続申込みがある。
今、1日の電力ピークは生産現場でも家庭でも電気を使う夕方にくるという。揚水発電所の電気のため方も昼間の太陽光発電を使い、夕方のピークに備えることが現実味を帯びてくるだろう。
そのため必要なのがスマートグリッド(賢い送配電網)。これを整備するには地域のエネルギー転換が不可欠だ。
那須塩原市には揚水発電所として塩原発電所(90万kwh)の他、深山ダムにJパワーの沼原発電所(67万kwh)があり、両方合わせると原発1基を超える蓄電施設がある。
私が20年前から理事長をやってる水土里ネット那須野ヶ原は、農業用水を利用した小水力発電9基と太陽光発電1基で約2500kwhの再生可能エネルギーを供給している。
那須塩原は生乳生産本州一番の市。酪農が盛んだしホルスタイン1頭で1日70キロも出てくる糞尿は100頭で7トン、1000頭で70トン。立派なバイオガス発電所が作れる。
那珂川水系の山は高品質の木材を生産すると同時に、お宝のバイオマス資源を供給してくれる。私たちが福島県いわき市で行った実証実験では、セシウム除去がほぼ100パーセント可能なバイオマス発電機も開発されている。山の長期除染にも繋がる。
那須塩原周辺は温泉が沢山。温泉供給ノウハウは充分ある。発電に伴う熱を同時供給するコジェネは地域が意思統一できれば簡単だ。
エネルギー転換は地域から!
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