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26 April

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02 September

ご挨拶

2014年9月2日
 秋の気配が漂い始めた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。私は四月の代表辞任後、体調を崩し、しばらく充電期間を頂いておりましたが、今はもと通り元気を取り戻しました。この間、皆様には大変ご心配をおかけし、誠に申し訳ありませんでした。
 みんなの党結党以来五年間、毎年選挙の連続でした。私は代表として党が選挙のたびに成長していく「純化路線」を取って参りました。他の新興政党から合併のお話が何度もありましたが、すべてお断りしてきました。
 政権の枠組みは他党と合併して大きくなるのではなく、「政党ブロック」を形成し、連立政権を作るのが世界の常識です。日本のように小選挙区制ができて20年の間に27もの政党ができて20もの政党が消えていくのは異常な政治状況と言わざるを得ません。
 新興政党の中で衆参両院に議席があり、5年以上残っているのは民主党とみんなの党だけです。
 今年2月の党大会で採択された党綱領の原案は私が執筆しました。その中で、みんなの党は先祖の思いを大切にする保守思想に立脚し、「当たり前の自由社会と一人前の国家の構築を目指す」と宣言しました。国家の本来業務は国民の生命・自由・財産を守り、国家の独立を守ることです。自由社会が非常事態に見舞われた時こそ、国家や政治体制の真価が問われます。
 国民が豊かで長生きするためには年金・医療・福祉を支える持続的な経済成長を遂げていく必要があります。少子高齢化と人口急減に立ち向かうためには、国家経営の刷新と、地域や民間の底力を引き出していくことが大事です。
 地方がジリ貧で自治体消滅が取りざたされる人口急減社会への処方箋を、早急に作らなければなりません。
 私はこうした大問題に再びチャレンジしたいと考えます。そうした諸々のアジェンダ(政策課題)の実現のためには、20年間失敗の連続だった切り貼り新党方式の野党再編ではなく、理念と方向性を共有した政党ブロック(連立政権)による与党再編が不可欠だと考えます。これは私が代表の時から唱えていた日本が成長国家になるための軍略です。
 私が政治家として活躍できたのは、皆様からいただいたご支援の賜物です。支持者の皆様への感謝の気持ちが、私の最大の精神的拠り所でした。8万人を超える方々から「渡辺喜美」と書いていただいて政治家をやらさせてもらっている、ここでくじけてなるものか、という思いでやってきました。
 安倍総理が私にこんな言葉を掛けてくれました。
 自分が体調を崩して総理を辞めた時、日本中から批難、嘲笑を浴びました。でも、「どんな時でも時は過ぎゆく」という言葉を自分に言い聞かせました。「そうだ、自分のこんな状況に関わりなく世の中は動いていくんだな、時を待つか」と思ったものです。地元回りをやりました。地元あっての政治家なんだから。地元の皆さんの支持と本人の健康さえあれば復活はできます。
 どん底を経験した政治家の言葉の重みを感じます。7年前に誰が安倍氏復活を思ったでしょう。3年前でさえ、第2次安倍政権が誕生すると誰が考えたでしょう。
 修羅場にいると人の心がよく見えてきます。「信じていますよ」「何があっても応援するからね」「このまま終わっちゃダメだ」など多くの方々から声をかけていただきました。人の世の情けを思い知りました。
 一旦、私は責任をとって代表を辞任し、リセットいたしました。これからは、初心に立ち返り、信頼関係の構築に努めて参ります。復活をかけて、私の政治家人生の再スタートを切らせてください。
 皆様には本当にご心配おかけしました。心からお詫び申し上げます。まだまだ修行が足りない未熟者ではございますが、感謝の気持ちを忘れずやって参ります。今後ともよろしくお願いいたします。
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